2018年6月13日水曜日

過保護と過干渉と過期待

過保護と過干渉と過期待

子どもの望むことを望むだけしてあげましょうと言うと、甘やかしすぎと思われるかもしれません。でも子どもは「抱っこして」「おんぶして」などよ<言いますよね。乳児期や幼児期には、子どもが望むことを全部叶えたとしても過保護にはなりません。子どもは精神的に満たされると、周囲の人を信頼するようになっていきます。
保護に対して、あまり良くないのが過干渉。聞きなれない言葉ですが、皆さんも子どもに言っているかもしれません。「それは危ない」「汚いから」「触らないで」など、つい□にしてしまいそうな言葉。これが多いことが、実は過干渉。干渉を多く受けてきた子どもは、意思や好奇心を阻害されるという報告もあります。子どもは歩く好奇心!「ダメダ
メ」にならないようにすれば、やる気や自主性なども育ってくるはずです。

守破離の精神

わが子を、守られ育てられる他律の状態から、自らの手で人生を切り開いていける自律へと導くのが、家庭における教育の目的であるとも言えると思います。参考になるのが、茶華道や武道など日本伝統の諸道でいわれる「守破離(しゅはり)」という言葉です。

「守」とは、指導者の言動や価値観を習い覚え、教えを守って、基本の型となるものを身につけていく最初の段階です。

「破」とは、教えを守るだけではなく、それを破る試みをはじめます。基本を応用させながら、自分なりのエ夫を繰り返すのです。

「離」とは、指導者のもとを離れて、自分自身で学び得たものを発展させ、独自の世界を作り出していくことです。子育てにも参考になる、大切な精神といえますね。

しっかり抱いて…
親に甘えて依存するという、母子の愛着形成の重要性。

下におろして、歩かせる…
愛着からの分離で、愛着が母性原理であるとすれば、分離は父性原理。

あたたかく守られた場所から出て、自分の力で歩いて行くためには、
母性原理の愛着を断ち切る必要があると思います。



参考資料 HUG. 日本保育協会青年部 広報部会